最近のクルマは自動ブレーキに自動運転と、コンピューターによる制御化が進み、至る所にデータが蓄積されています。
もはやコンピューターの塊のようです。
古いタイプの車であれば、車内の時計やオーディオの時計がリセットされてしまう程度でしたが、最近のクルマはそうはいきません、電源がリセットされないように、バッテリーを外した状態でも、別の予備電源に接続してバックアップを取る必要があります。
最近のクルマでは、メモリーバックアップは必須で、OBD2のコネクターを使い、メモリーバックアップケーブルをつなぎ交換作業をします。
今回はセカンドカーのデイズルークスのバッテリー交換を例に、ご紹介させていただきます。
この記事を読むことによって、DIYでのバッテリーの交換手順とODB2の理解が深まります。
OBD2とは?
OBDとは「On Board Diagnostics」の略で日本語訳では、車載故障診断装置となります。
OBD1では各メーカーそれぞれの規格となってしまい、街の整備工場では各メーカーの規格品を揃えなければならない事態となりました。

それでは対応できない整備工場も出てしまう事から、共通ルールのもと規定を制定し、診断方法の統一化を図ったOBDが2010年より、搭載が義務化された台形16ピンが現行での規格品となっていて、今では世界基準となっています。
データーバックアップの必要性
バッテリー交換では、万が一交換時にバックアップを取らすバッテリーを外してしまうと、OBD搭載車では、エンジンコンピューターのデータがリセットされてしまう可能性があります。

自動車ディーラーや整備工場では、車の故障診断をするのにOBD2コネクターを利用し、ここにスキャンツールを接続し故障診断を行いトラブルやセンサー類の誤作動等のデータを確認します。
また、新しいバージョンへのデータの更新を行ったりします。
このようにOBD2は自動車の状態を把握する上で、さまざまな情報を知ることができ、バッテリー交換ではこのOBDのコネクターを利用し、メモリーのバックアップをすることにも使えます。
OBD付車でもDIYでのバッテリー交換は可能か?

メモリーバックアップにはハーネスの既製品があるので、その器具を使えば誰でも、バッテリー交換は可能です。
普段リセットされないのはなぜ?
なぜ普段はエンジンを切っても、リセットされないのでしょう?
通常は常時供給電源が流れており、ホーンやハザード、ヘッドライトはエンジンをかけなくても使えます。
つまり常時電源が車には流れていて、オーディオのメモリーやカーナビ等も、エンジンを切った状態でも、実は電気が微量ながらも供給されているのです。

同じように、エンジンのコンピューターも学習機能が付いますが、常時電源によって常に電気が供給し続けているのです。
つまり、不用意にバッテリーを外してしまうと、これまでの情報やデータや設定がリセットされてしまう可能性があります。
バックアップとバッテリー交換方法
車種によって付いている場所が異なりますが、大抵の車では運転席の下をのぞき込んでもらえば、OBD2のコネクターがあるはずです。
一部、助手席側に付いている場合もありますので、分からない時はディーラーに確認しましょう。
バッテリー交換手順
OBD2カプラーに、メモリーバックアップハーネスを差し込みます。

クリップ式のタイプでは、他のバッテリーにハーネスを接続しバックアップを取ります。
バッテリー無ければ乾電池に接続し、バックアップを取れるタイプもあります。
こちらのハーネスは、「バッテリー」と「乾電池」どちらにも対応可能でオススメ!
どちらかというと、バッテリー交換で予備バッテリーを持っている人の方が少数派だと思うので、乾電池が一般的かも知れませんね!
乾電池でバックアップを取る場合9Vの電池を使用します。
ランプが付いていればバックアップが取れているので、バッテリー交換が可能。

①バッテリーはマイナスの端子から外します。

②次はプラス端子を外します。
プラス端子を外す時は、ボディアースに注意しましょう。
つまりボディはマイナスなので、プラス端子を緩める時に、工具がボディに触れないようにしましょう。
触れるとショートを起こし、バックアップを失ったり、センサー類が不具合を起こす原因になる場合もあります。
プラス端子が外せたら、バッテリーを取り出します。

バッテリーを交換したら
③今度はプラスから先に取り付けます。

④最後にマイナスの端子を取付けて、作業完了です。

まとめ
いかがでしたか?OBD2のバックアップハーネスが無い場合、荒業ですがエンジンをかけっぱなしで行う方法もありますが、一歩間違えるとショートさせてしまう可能性もあり、おすすめできません。
特に、最近のクルマはコンピューターの塊なので、破損させてからでは遅いですし、かえって高く付いてしまいます。
既製品でも数千円と安いので、必ずメモリーバックアップを使い作業をしましよう。
最後に、バッテリー交換の完了後はアイドリングストップのカウント等のリセットが必要になるので、その旨をディーラーの説明しリセットを行ってもらいましょう。
デイズルークスのバッテリーはアイドリングストップ対応の「M-42」です。
OBD診断は今後車検にも導入される予定で、早ければ2023年には導入されるかもしれません。

また、OBDコネクターを利用したカー用品も、最近では販売され始めています。
カーナビやドライブレコーダーと接続可能で、よりリアルタイムで正確な車両情報が表示されます。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
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