近年人気が高まっている「バンライフ」は、自由な生活スタイルを求める人々にとって理想的な選択肢となっています。
車を自宅として使い、場所に縛られないライフスタイルを楽しむことができるこの生き方は、特に自然が好きな人や、自由な時間を大切にしたい人に人気。
その上でキャラバンやハイエースなどの1BOXタイプの商用車は理想のベース車両となります。
楽しいバンライフを実現するためのベース車両として、ハイエースは人気車種であるため、中古市場でも人気が高いこともあり割高。

そこで日産キャラバンが注目されています。
ハイエースに劣らない広い室内空間、優れた耐久性、そしてカスタマイズの自由度が高いキャラバンは、まさにバンライフに最適なクルマ。
しかし、ベース車両として
「新車を選ぶべきか?」
「中古車を選ぶべきか?」
という悩みは多くのバンライフを始めてみたいと考えている初心者が直面する問題。
本記事では、キャラバンオーナーであるズナスケが、新車と中古車のメリットとデメリットを比較し、あなたにとって最適な選択をサポートします。

新車キャラバンを選ぶメリットとデメリット
新車のメリット
最新の装備とテクノロジー
新車のキャラバンには、バックカメラやバックソナー、ハイビームアシストなどの最新の安全装備が搭載されています。

例えば、自動ブレーキといった衝突回避支援システムや車線逸脱警報といった機能は、長距離運転や過酷な天候での安全性を確保する上で重要。
また、4N16ディーゼルエンジンでは、最新のSCR排気処理システムを採用しているので静粛性だけでなく燃費が向上しているため、燃料コストの節約にもつながります。
故障リスクが低い
新車であれば、当然ですが機械的な故障のリスクがほとんどありません。
車中泊やバンライフでは、車両が生活の基盤となるため、信頼性は非常に重要です。
カスタマイズの自由度が高い
新車の場合、完全に自分好みにカスタマイズできます。
内装の作り込みや収納スペースの設計を、最初から考慮してバンライフ仕様に改造することができるため、使いやすさが格段に向上。

メーカー保証付き
新車には「メーカーの保証」と「特別保証」が付いており、数年間の間、無料で修理や点検を受けられます。
特に、初めてバンライフを始める人にとっては、この安心感は大きなメリット。
- メーカー保証は新車から3年または6万kmを走行するか、いづれか早い方までの保証。
- 特別保証は新車から5年または10万kmを走行するか、いづれか早い方までの保証。
新車のデメリット
購入価格が高い
新車の最大のデメリットは、その高額な初期費用です。
キャラバンの新車価格はプレミアムGXガソリン車でも300万円以上の価格となり高価。
さらにバンライフ用のカスタマイズを施すとさらに費用がかさむ可能性があります。
グレード | 価格(円) |
プレミアムGX 2Lガソリン2WD | 3,183,400 |
プレミアムGX ディーゼル2WD | 3,851,100 |
グランドプレミアムGX 2Lガソリン2WD | 3,351,700 |
グランドプレミアムGX ディーゼル2WD | 4,019,400 |
プレミアムGX ディーゼル4WD | 4,153,600 |
グランドプレミアムGX ディーゼル4WD | 4,321,900 |
カスタマイズ費用がかかる
初期費用が高いことでカスタマイズ予算に制約がある
新車を購入すると、カスタマイズに使える予算が限られてしまうことがあります。
特に、内装や設備のカスタマイズにこだわりたい人にとって、これは悩みの種になるかもしれません。
その点、車中泊入門用にマルチベッド仕様の設定があり、ベース車両プラス50万円で簡易キャンパーが購入可能。
グレード | 価格(円) |
プレミアムGX 2Lガソリン2WD マルチベッド仕様 | 3,738,900 |
プレミアムGX ディーゼル2WD マルチベッド仕様 | 4,406,600 |
グランドプレミアムGX 2Lガソリン2WD マルチベッド仕様 | 3,935,800 |
グランドプレミアムGX ディーゼル2WD マルチベッド仕様 | 4,603,500 |
プレミアムGX ディーゼル4WD マルチベッド仕様 | 4,709,100 |
グランドプレミアムGX ディーゼル4WD マルチベッド仕様 | 4,906,000 |
もちろん、中古車を購入しようとしていた代金を頭金として新車をローンで購入する方法もあります。
このようなマルチベッド仕様という選択をする事で、購入後のカスタム費用がかからず新車であれば全てローンに含めることができることが大きなメリット。
中古キャラバンを選ぶメリットとデメリット
中古車のメリット
価格が安い
中古車の最大の魅力は、購入価格の低さです。
中古のキャラバンであれば、新車の半額以下で購入できることもあり、予算を大幅に抑えられます。

初期型のDXグレードであれば50万円程度の価格帯から探すことも可能。

この節約分を、内装のカスタマイズやバンライフのための装備に充てることができます。
反対にプレミアムGXグレードの高年式では割高。
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カスタム費用を捻出しやすい
初期費用を抑えてカスタマイズに余裕を持てることがメリット。
中古車を選ぶことで、車両購入費用を節約し、より多くの資金をカスタマイズに投じることが可能です。

バンライフでは、ベッドや収納スペース、キッチン設備など、快適な生活を実現するためのカスタマイズが重要な要素となります。
リセールバリューが高い
中古車は、新車ほど価値が急激に下がりません。
そのため、万が一、バンライフをやめる場合や車両を買い替える際にも、比較的高い価格で売却できる可能性があります。
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中古車のデメリット
メンテナンスリスクが高い
中古車は、走行距離や前オーナーの使用状況によって一台一台状態が異なります。
つまり当たり外れがあることも事実。
特に、多走行距離の車は故障リスクが高く、思わぬ故障にメンテナンス費用がかさむことがあります。
信頼できる業者から購入することが重要。
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保証が少ない
中古車には通常、新車ほどの長期保証が付きません。
良くて3ヶ月、中古車販売店によっては現状渡しのケースも。
そのため、購入後の修理費用が自己負担となるリスクがあります。
中古車販売店独自の有料保証を付けることも可能ですが、保証内容もあいまいで意外と高額なのでおススメしません。
もし、高年式の中古車であるなら12ヶ月点検をディーラーで受けることで「メーカー保証」と「特別保証」を引き継ぐことも可能ということを知っておきましょう。
これを「保証継承」といい、少しの費用は掛かりますが高額修理の場合に役立ちます。
どちらも有効期間があるので注意が必要。

つまり、故障内容によってはクレーム対応となり無料で直せる可能性があるということ。
このような対応は、一般の中古車販売店では行ってくれません。
新車か中古車か、どっちを選ぶべき?
長期間の使用を考えるなら新車
もし、長期間にわたってバンライフを楽しみたいと考えているなら、信頼性の高い新車が安心。
特に、定期的なメンテナンスやトラブル対応が面倒な人には、新車のメリットが大きいでしょう。
予算を抑えたいなら中古車
一方、初期費用を抑えたい、DIYが好きでバンライフを気軽に始めたい人には、とりあえず中古車から始めてみるのも良いと思います。
予算をカスタマイズに充てて、自分だけの快適な空間を作り上げることができます。
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実際のバンライフ体験談
新車派の声
私は新車のキャラバンを購入しましたが、新車では価格が高いといった事実はあります。
しかしキャラバンマルチベッド仕様にしたことで、カスタム費用を抑えることができ、中古車の予算を頭金に入れたので、ローンにはなりましたが月々の支払額も抑えられています。
また、最新の安全装備や性能に満足しています。
特に長距離の車中泊旅では、故障の心配も不要で安心感があることが新車で良かったと感じるところ。
中古車派の声
中古のキャラバンでバンライフを始めました。
初期費用を抑えた分、キャラバンは社外パーツが豊富で社外品のベッドキッドを組んだりして、自分好みの内装にこだわったカスタマイズができました。
エアコンが壊れたり、パワーウィンドウスイッチが壊れたりと、思わぬ故障もあり多少メンテナンスは必要ですが、自分らしい空間が作れて満足しています。
ただ、多走行車のため後どれだけ走ってくれるのかが分からず、長く乗れれば良いのですが、内装を自分好みに作った分、愛着が湧いているので修理買いが高額になり数年で乗れなくなってしまうようでは、もったいないと感じます。

新車と中古車の維持費・ランニングコスト比較
新車の維持費
車両保険や車検費用がやや高めですが、最初の数年は修理費がほとんどかからないというメリット。
メンテナンスパックを利用すれば、最初の車検までのメンテナンス費用が抑えられます。
壊れても保証がありクレーム対応をしてくれる安心感があります。
中古車の維持費
車両価格が安いため、保険料や税金も安く抑えられることが多いですが、定期的なメンテナンス費用の他、突発的な故障による修理代金が必要になることがあります。
最悪のケースでは、購入したばかりなのにバッテリーがあがってしまったり、タイヤのひび割れに気付いて交換が必要になったりと、新車では考えられないようなトラブルがおこる可能性を想定しましょう。

ハズレ中古車をつかむと
毎月どこかが故障して修理代が発生してしまうサイクルに・・・
なんてことがある可能性があることを、中古車を買うリスクとしてあることは否定できません。
失敗しないためのキャラバン中古車選びの方法についてはこちらの記事で紹介しています
まとめ
いかがでしたか?
最終的に、バンライフに適した車両選びは、あなたのライフスタイルと予算次第です。

新車を選ぶことで得られる安心感と、最新の設備は魅力ですが、初期費用が高いため、バンライフ初心者には中古車も十分な選択肢となります。
長く安心して使いたい人は新車を、予算を抑えたい人、またはDIYが好きな人は中古車を選ぶと良いででしょう。
しかし、その中古車費用を頭金として新車をローンで購入する方法があることも知っておくと選択肢の幅が広がります。

キャラバンマルチベッド仕様は、ベッドキッドと床張りが標準装備された簡易キャンパー。
日産のディーラーで購入可能なので、架装部分を全て含んでローンにすることができます。
さあ、あなたもキャラバンでバンライフを始めましょう。
最後まで読んで下さりありがとうございます。

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