2024年2月5日、東京では2年ぶりの積雪となりました。とはいえ2年前の積雪は本当の積雪とはいえない雪の量・・・
私の愛車はキャラバンマルチベッド仕様で4ナンバー商用車。
キャラバンにオールシーズンタイヤを履いて3シーズン目となります。
この度やっと、まともな新雪を実走行することができたのでレビューいたします。

この記事を読むことによって、キャラバンやハイエースに「バン用」オールシーズンタイヤを検討しているあなたに、オールシーズンタイヤの性能やどのような人に向いているタイヤなのかが分かる内容となっております。

ネクセンオールシーズンタイヤ
私は2021年に当時新発売されたオールシーズンタイヤは、ネクセンNブルーという名称の「バン用オールシーズンタイヤ」。

サイズは195/80R15LT
LTについて、私の愛車はキャラバンの4ナンバー車です。
つまり貨物車となるため、LT(ライトトラック)用のタイヤを履くことしかできません。
今でこそ他社でも発売されていますが、バン用のオールシーズンタイヤはキャラバンやハイエースユーザーにとって待望のタイヤだったのです。

ネクセンNブルー4シーズンタイヤは冬にも利用可能であることを示すM+S(マッド&スノー)マークに加え、欧州の世界最大の標準化・規格設定機関であるASTMに認証されたスノーフレークマークが刻印されています。
性能比較表
路面状態 | Nブルー | スタッドレス | 夏タイヤ |
ドライ | ○ | △ | ○ |
ウェット | ○ | △ | ○ |
凍結 | △ | ◎ | × |
圧雪 | ○ | ◎ | × |
シャーベット | ○ | ◎ | × |
冬タイヤ規制 | ○ | ○ | × |
夏のドライからウェット路面はもちろん冬の雪道から氷上まで走行可能なタイヤを、4シーズン使えることからオールシーズンタイヤといいます。
ネクセンNブルーオールシーズンタイヤは、性能表からも分かるように、すべての路面状況に対応。
2024年現在取り扱いメーカー
私が履いた2021年はネクセンNブルーオールシーズンタイヤのみが商用車であるキャラバンやハイエースに初めて対応したモデルでしたが、2024年現在では様々なタイヤメーカーから発売されています。
サイズ | メーカー | 名称 |
195/80R15 107/105N LT | ネクセン | Nブルー4シーズンバン |
195/80R15 107/105N LT | ダンロップ | マックスVA1 |
195/80R15 107/105N LT | ミシュラン | アジリスクロスクライメートX-ICE |
195/80R15 107/105N LT | ヨコハマ | ブルーアースRY61 |
195/80R15 107/105N LT | グットイヤー | ベクター4シーズンカーゴ |
195/80R15 107/105N LT | トーヨー | セルシアスカーゴ |
キャラバン及びハイエースは同サイズとなります。
商用車ではタイヤ選びはLT(ライトトラック)タイヤが必須条件で、LTタイヤであれば、そのまま車検に通せます。

この数年でラインナップが増えたことからも、商用車においてのオールシーズンタイヤの需要や、メーカーの「力の入れよう」が伺えます。
タイヤの寿命について
オールシーズンタイヤの寿命は3年から5年程度が寿命の目安となります。
使用状況により異なりますが、距離にして3万キロといったところでしょうか。
タイヤの溝の残り具合をチェックする際は、オールシーズンタイヤはスタッドレスタイヤと同じく、「スリップサイン」と「プラットホーム」両方の表示があります。
スリップサインは残りの溝の深さが1.6mmを示す目安のことで、それ以上に摩耗している場合は整備不良となるため露出する前にタイヤの交換が必要で、ディーラーでは制動性能が落ち始める4mmが目交換の目安。
プラットホームは冬道での快適な走行を保つために重要な目安のことで、このプラットホームが出てきたら冬タイヤとしての寿命を迎えたことを意味します。

つまりオールシーズンタイヤでは、冬タイヤとしての寿命を迎えたプラットホームが出現したところが交換の目安となるので、春先にプラットホームが出たなら夏は履きつぶし冬に新品交換することが理想。

実走行レビュー
2024年2月5日に首都圏でも積雪となりました。
感覚的には10cmくらい?
といったところ・・・

3年目となるオールシーズンタイヤですが、新雪に対してしっかり止まり坂もそこまできつくない坂ですが、ちゃんと上ります。
キャラバンにはスノーモードのスイッチがあり、2速発進になるので必ずスノーモードをオンにしましょう。

スイッチをオフにすると、やはり空転しました。
つまり、雪道の基本で急発進、急ハンドル、急ブレーキを極力避けることが安全のカギとなります。
結論として、オールシーズンタイヤでも無理な運転さえしなければ大丈夫でした。

近年積雪のたびに騒がれている「積雪時ノーマルタイヤで走るな」という批判もあり

「冬タイヤへの意識があまりない人」
「そもそもタイヤのことが良く分からない」
「タイヤ交換が面倒」
といった私のようなズボラな考えであれば、「履きっぱなしでいいオールシーズンタイヤ」という選択肢もアリです。
メリットとデメリット
オールシーズンタイヤのメリット
- 夏タイヤとの交換が不要
- タイヤの保管場所が必要ない
- 冬タイヤ規制があっても大丈夫
シーズンごとの交換の必要が無く、履きっぱなしでいいのがオールシーズンタイヤの最大のメリット。

タイヤの保管を業者に委託し、保管料を支払っているなんて人には、そのような料金も必要なくなることは大きな魅力。
オールシーズンタイヤのデメリット
- 転がり抵抗が大きく低燃費タイヤではない
- 豪雪地帯には不向き
- タイヤサイズが選べない
- 凍結路面に弱い
オールシーズンタイヤよりも、凍結路面や圧雪、シャーベット状の路面コンディションでは、やはりスタッドレスタイヤの方が上なのは確か。

ただ、制動距離が延びますが走れないことはありません。
十分にゆとりを持った車間距離を保てば大丈夫です。
また、低燃費を期待したり、基本的に純正サイズのみの設定で、大口径インチアップなどのドレスアップには向かないタイヤと覚悟する必要があります。

どのような人に向いている?
オールシーズンタイヤに関して、実際にはメリットデメリットというよりも、向き不向きがあるといった方が正しいと思います。
私の住んでいる首都圏では、積雪が観測されることは稀です。
以前は、いつ降るか分からない雪に対して毎シーズン
- 夏タイヤ→冬タイヤ
- 冬タイヤ→夏タイヤ
といった交換作業をしていました。
実際に雪が降らないシーズンもありました。
タイヤ交換は意外と重労働ですし、どうしても交換したタイヤの保管場所も必要となります。
このような悩みを一石二鳥いや三鳥で解決してくれたのが「ネクセンNブルー4シーズンタイヤ」です。
もちろんスタッドレスタイヤでは「氷上も止まる」なんて性能の高いモデルも存在します。

スタッドレスタイヤの氷上能力にはオールシーズンタイヤは到底及びません。
つまり、そこが向き不向きの問題となります。
あなたが
「どこまでの性能を求めたいか?」
「どのような場所に住んでいるか?」
雪国では当たり前のように自宅に除雪機があります。

首都圏で除雪機を所有している人は少ないでしょう。
タイヤも同じように考えることができます。
雪が少ない地域であれば、めったに降らない雪対策としては、オールシーズンタイヤでも十分でしょう。
しかし豪雪地帯であっては、オールシーズンタイヤでは性能的に物足りないのは確かです。
そのような地域では、スタッドレスタイヤは必須で、さらに坂が多い等の環境によっては4WDまで必要となるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、ネクセンNブルー「バン用」オールシーズンタイヤで、初めてしっかりとした新雪を走行する機会となりました。
新雪であれば全く問題なく走行できました。
翌日の踏み固められた雪上であっても問題なく走れました。

めったに雪が降らない地域なので、近所のタイヤ屋さんやカー用品店では大騒ぎだった様子。
オールシーズンタイヤであれば、急な雪予報にも慌てる必要はありません。
数年に一度の積雪しかないような地域であれば、「履きっぱなしでいい」オールシーズンタイヤは非常に魅力的なタイヤ。

バン用ではラインナップは少ないですが、乗用車では近年かなりのメーカーでラインナップされています。
「雪があまり降らない地域」
「タイヤ交換が面倒」
「保管場所に困っている」
そんなあなたにとって「オールシーズンタイヤ」は強い味方となることでしょう。
最後まで読んで下さりありがとうございました。

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