2023年最新【キャラバンナローボディ4ナンバー】ローダウン車の車検事情をお伝えします。
商用車でのローダウン車での車検は毎回の鬼門と申しますか、どうしても検査員の判断によるところが大きく、自分にはどうにもなりません。
そんなことが嫌だったので、私の愛車キャラバンNV350では、安心の「1インチローダウン」にしておりましたが、今回の車検では
ディーラーの判定で
「まさかの不合格!」
たった1インチのローダウンでも、安心できないことを痛感いたしました。
この記事を読むことによって、ローダウンを考えているあなたへ「たった1インチ」でも車検に通らないケースもあることを学べます。
ローダウン車の車検での前提知識として、商用車は40mmダウンまでが許容範囲。
乗用車では最低地上高が90mmあればいい、という違いがあります。
1インチローダウンは車検OK?
私の愛車はキャラバンマルチベッド仕様、ローダウンは社外品である「玄武の1インチローダウンキット」と「ハイトダウンサポーター」の組み合わせのシンプルなローダウンでした。

玄武ブロックを1インチと1.5インチで迷いました。
しかし1.5インチローダウンでは38.1mm+5mmで43.1mmになってしまいます。
これでは車検に通りません。
経験上車検が通らない話は無かったとの事で、ショップ店員の勧めもあり1インチローダウンを選択。
【1インチは25.4mm】つまりハイトダウンサポーターで5mm下がるので1インチなら25.4mm+5mmで30.4mmとなります。
商用車の車検では40mmダウンまで許容範囲として認められています。
1センチ近く余裕がある計算となります。

そのため私は1インチローダウンをチョイスしました。
計算上では車検に通るハズでした・・・
見た目だけ落としたいなら【ローダウンフェンダーカバー】がお手軽です。
1インチローダウンで「車検不可!」
車検に通る計算だったので、荷物も積んだまま車検に出しました。
結果ディーラーから連絡があり
ディーラー整備士:「全高が80mm足りず車検に通せません」
との連絡が・・・
私:「80mmってどういうこと?」
私:「ローダウンを戻しても50mm足りないじゃん・・・」
と心の中で思い
タイヤハウスの隙間も十分にあるし、ダウンブロックも1インチしか入れてない趣旨を伝えてましたが

ディーラー整備士:「足りないものは足りません」
の一点張り
私:「荷物を降ろしてもだめですか?」
ディーラー整備士:「相当重いものを載せないと車高は下がりませんから・・・」
500kgとかの重い荷物を積んでるならわかるけど積荷を見る限り、車高が落ちるほどの重量物は積載されていないとのこと
ディーラー整備士:「やはりローダウンが原因では?」
との回答の一点張り
キャラバンの全高はノーマルで1990mmあり、計算上では1950mmまでが許容範囲。
今回の車検では1910mmと計測されたため80mmの不足と判断されました。
私:「どうしたらいいですか?」
と質問した所
ディーラー整備士:「ノーマルに戻すか、構造変更が必要となります」
との回答でした・・・
私:「ノーマルに戻せば大丈夫?」
ディーラー整備士:「ローダウンしてるのは確かなので戻してみないと分かりませんが、それしか考えられません」
結局悩んだ挙句、構造変更の依頼をしました。
構造変更を実施
ディーラーでは車検を通すことはできないのと、構造変更等の手続き方法は、陸事(陸運事務局)へ持ち込み検査となります。
そこで実測を行い、数値の構造変更を行います。
陸運事務局では業務内容として
- 自動車のナンバーの発行
- 車検業務
- 名義変更
- 記載変更
- 構造変更
- 廃車手続き
を行っています。
車検は本来、陸事の業務ですが運輸支局が認めた一定の基準を満たした指定工場で有れば車検の代行業務が行えます。
このためディーラーや民間車検場では車検業務のみを扱えるのです。

しかし、たとえメーカーのディーラーであっても陸事の業務内容にあたる記載変更や構造変更は行えません。
陸事検査代行費用
車検諸費用 | 金額 |
重量税 | 7,500 |
自賠責保険 | 12,850 |
印紙代 | 2,200 |
代行手数料 | 9,720 |
合計 | 32,270 |
私はディーラーで車検付き点検パックに入っておりましたが、陸事での持ち込み検査は別料金となり検査手数料として、代行手数料9,720円が発生してしまいました。
言い方を変えれば、民間車検であればこのくらいの料金で済ますことも可能で、さらに自分で直接陸事へ持ち込む車検であれば9,720も発生しません。
ユーザー車検は格安で済ますことが可能であり、最大のメリット。
つまり自分で全て行えば、32,270円-9,720円=22,550で車検を済ますことも可能。
しかし、平日の昼間のみしか受け付けしていないというデメリットもあります。

民間車検場では土日も対応してくれるのが、本当にありがたいですね!
持ち込み検査の結果
結論としては、何も構造は変えず車検に通りました。
ディーラー整備士:「荷物を全部降ろしていったのでその成果ですかね?」
荷物を降ろしたところで変わらないって言ってたじゃん・・・

じゃあ、なんでディーラーでは、荷物降ろして計測しなかったの?
わざわざ陸事で持ち込み検査する方がよほどの手間じゃん・・・
と思いつつも
ディーラーでは、アナログな測り方ですが、陸事の検査場では3Dで計測するとのことで
ディーラー整備士:「計測方法によって若干の誤差はあるかもしれません」
との回答。
とは言え、なぜ80mmなんて数字が出たんだろう?
と疑問を持ちつつも、結果的に何のお咎めも無く構造変更も記載変更も必要ありませんでした。

陸事の検査であったため、車検証も即日発行してもらえました。
後になって知ったことですが、構造変更を行った場合は、車検日がその日になってしまうとのです。
構造変更をあまり早いタイミングで行ってしまうと、車検の残り日数を無駄にしてしまう可能がありますので注意が必要ですね。
【EPARK車検】まとめ
結果的になぜ80mmも足りなくなってしまったのか、分からないままですが・・・
ただ一つ言えることは「たった1インチでも、車検に通らないケースがあることを承知の上でローダウンをする覚悟が必要」ということです。

結局は人が判断することです。
「1インチだから大丈夫」
という絶対はなく検査判断で合否の判定となります。
今回のケースではその範囲を大きく逸脱したいたので、ノーマルの戻したところで車検に通る保証もなかったため、そのまま構造変更をお願いしましたが、結果的に陸事検査のでは問題ありませんでした。
このようなケースは1.5インチでは聞いたことがありますが、まさか1インチローダウンでも車検に通らない判断となるとは思ってもいませんでした。
「どうせ構造変更が前提なら1.5インチローダウンでも良かったかも」
なんて思ったりしましたが、結局1インチローダウンで良かったです。
しかし、乗用車と違い商用車は難しいですね。
ディーラーではローダウン車の車検経験も少なく、煙たがれてしまうのも事実です。
「合法車」であっても、「違法車」扱いされてしまいます。
ディーラー整備士に、かえって迷惑をかけてしまいました。
ディーラーとお付き合いするのであれば、ノーマルで乗るのが一番です。

結局、マニュアルも全て純正状態での数値が記載されているので、それ以外は不適合と、みなされてしまうからです。
以上が、今回の1インチローダウン車のキャラバン車検を、ディーラーで行った出来事でした。
ローダウンにこだわらずに車高を低く見せたいなら、タイヤハウスの隙間を埋める便利グッズを試してみる方法もあります。
こちらの方がよっぽどお手軽かも知れませんね(笑)
最後まで読んで下さりありがとうございます。
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