あなたは簡易キャンパーを知っていますか?
キャンピングカーといえ、ば豪華な装備や快適な空間を思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし、もっとシンプルで軽快な旅を楽しむ方法もあります。
それが、私の愛車であるキャラバンのマルチベッド仕様つまり「簡易キャンパー」という選択です。
不便を楽しむくらいがちょうどいい。
そんな思いを持った方におススメしたい新しい旅のスタイルをご紹介します。

キャンピングカーと簡易キャンパーの違い
フル装備のキャンピングカーの特徴
キャンピングカーといえば、キッチン(ギャレー)、ベッドスペースなど、キャンピングカーとしての要件を満たした8ナンバー登録車となります。

トイレやシャワールームまで備わった仕様もあり、まさに”動く家”。

長期の旅やファミリーでの利用にはうってつけです。
しかし税が優遇された8ナンバーとは言え、その分車体本体価格や車体維持のコストも高く、駐車スペースなども考慮しなければなりません。
8ナンバー取得の主な要件
- 居住設備の設置
- 規定した寸法の寝台、テーブル、収納スペースなどが車内に備わっていること。
- 調理設備の設置
- コンロやシンクなど、簡易的な調理が可能な設備が必要です。
- 固定設備であること
- 上記の設備が車内に固定されていることが求められます。
- 安全基準の遵守
- 電源設備やガス設備が適切に取り付けられ、安全基準を満たしていること。
キャンピングカーの詳しい規定や維持費の比較についてはこちらの記事で紹介しています
8ナンバー取得の手続きと場所
キャンピングカー登録である8ナンバーの取得は、車検場で手続きを行います。
具体的には、管轄の陸運支局で申請を行い、車両が基準を満たしているかの検査を受ける必要があります。
この際、必要な書類や設備の確認が行われるため、事前に要件を満たしていることを確認しておくことが重要。
個人では難しいので、ビルダーが制作したキャンピングカーを購入する方法が一般的。

簡易キャンパーのシンプルさ
一方、簡易キャンパーは、必要最低限の装備で旅を楽しむスタイル。
例えば、ベッドキットを装備しただけのシンプルな仕様。
キャラバンがベースであれば4ナンバーの貨物車をベースとします。
豪華な設備はありませんが、その分コストを抑えつつ自由度の高い旅が可能。
あえて8ナンバー登録の要件を満たす架装はせず、4ナンバーつまり商用車登録のまま。

つまりこれが「簡易キャンピングカー」となります。
このような旅のスタイルを、近年では貨物車つまり「バン」をベースとしたということから「バンライフ」とも呼ばれています。
なぜ「不便さ」を楽しむ旅が魅力的なのか
旅の目的が「楽しむこと」になる
フル装備のキャンピングカーでは便利が当たり前ですが、簡易キャンパーでは不便を工夫で乗り越える楽しさがあります。
たとえば、車内での簡単な料理や、近くの温泉施設を利用するなど、旅そのものがアクティビティになります。
シンプルな装備が生む自由
設備が少ない分、旅先での行動に制約が少なくなります。
大きなキャンピングカーでは入りづらい道や駐車スペースでも、キャラバン簡易キャンパーなら気軽に立ち寄れます。

ナローボディのキャラバンであれば全高1990mmつまり、ほとんどの立体駐車場が使用可能。
キャラバンマルチベッド仕様のおすすめポイント
使い勝手抜群のベッドキット
キャラバンのマルチベッド仕様は、日産のディーラーで購入可能な純正簡易キャンパー。
荷室部分に床張りとベッドスペースというシンプルな構造で、ベッドスペースのアレンジも簡単。

ベッドモードやベンチモード、カーゴモードと自由自在。旅の準備もスムーズに行えます。

とにかく「車中泊ができればいい」なんて考えている人にピッタリ。
日常使いも可能な多用途性
キャラバンマルチベッド仕様は、ナローボディをベースにしているので5ナンバーサイズであり、実は最近のミニバンより小さいくらい。
よって普段はファミリーカーとしても使えます。
さらに、急な小旅行にも対応できる柔軟性が魅力です。

そして、カーゴモードにした最大積載量が1000kgあり3mの長尺物も入るため、単身者であればちょっとした引越しにも便利。
ミニバンには無い魅力の一つ。
このようにマルチベッドは荷物の積載と快適な睡眠スペースを両立しています。
実際の旅で感じた「不便さ」の良さ
旅の中での工夫が楽しい
例えば、車内で簡単な料理を作ったり、折りたたみ式の簡易テーブルを広げて食事をしたりするのも楽しみのひとつです。

また、シャワーが無くても近くのキャンプ場や温泉施設を利用することで旅の選択肢が広がります。
さらに車内での電気については、キャンピングカーのように高価な走行充電システムが無くても、ポータブル電源さえあれば車内で100Vの家庭用電源が使用できます。

ポータブル電源は車内での調理や家電製品が使えるようになるので便利。

経験上、1泊程度の車中泊であれば500Wクラスのポータブル電源があれば充分。
500Wクラスのポータブル電源で使用できる機器と使用時間の目安
使用器具 | 消費電力 | 使用可能時間又は回数 |
ランタン | 12kwh | 36時間 |
扇風機 | 30kwh | 14時間 |
小型冷蔵庫 | 39Wkwh | 11時間 |
ノートPC | 50kwh | 8時間 |
電気敷毛布 | 60kwh | 7時間 |
炊飯器 | 200kwh | 2回使用 |
電動工具等 | 500kwh | 50分 |
このように消費電力によって使える時間が異なるので注意しましょう。
消費電力はパッケージや銘板に記載されています。
ポータブル電源があれば車中泊の快適度が高まり、炊飯器やトラベルクッカーを使った車内での調理や夏は扇風機、冬は電気敷毛布が使えます。
極端に安いポータブル電源は疑似正弦波の可能性があります。
必ず家電製品が使える正弦波インバーターのポータブル電源を選択しましょう。
EcoFlow 公式サイトはこちら
自然や地元の人々との交流が深まる
豪華な設備や貯蔵スペースがない分、地元のスーパーや道の駅で食材を調達したりすることで、現地の人々との会話を楽しむ時間が増えます。

不便さがかえって旅の思い出を豊かにしてくれるものです。
まとめ
いかがでしたか?
キャラバンのマルチベッド仕様は、豪華さを追求する旅とは異なり、不便を楽しむ旅の魅力を存分に味わえる一台です。

あえて8ナンバーのキャンピングカーを選択しなくても、4ナンバー登録のままでベッドキットを架装しただけのシンプルな仕様でも十分楽しめます。
「車中泊ができればいい」
「ちょっとした不便がちょうどいい」
「必要な物は後付けでいい」
と感じる旅のスタイルを、「簡易キャンパー」で、あなたもぜひ体験してみませんか?
最後まで読んで下さりありがとうございます。
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