近年、車中泊をしていて感じることとして、がっつりキャンピングカーではなく手軽に簡易キャンパーで、キャンプを楽しむ方が増えているように見受けられます。
簡易キャンパーとは、軽バンやキャラバン、ハイエースなどのバンをベースとしたDIYキャンパー仕様。
私の愛車もキャラバンマルチベッド仕様で簡易キャンパーとなります。
簡易キャンパーの特徴は普段使いもできるクルマで、どこでもキャンプができる自由さが魅力ですが、キャンプ場選びも重要なポイント。
そんな中、人気を集めているのが車が持ち込み可能なオートキャンプ場。

今回は、簡易キャンパーオーナーの視点から、オートキャンプ場のメリットとデメリットを解説します。

オートキャンプのメリット
1. 手軽なアクセスと快適な設備
オートキャンプ場の最大のメリットの一つは、車をそのままサイトに停めて利用できること。
荷物の運搬に苦労することなく、すぐにキャンプを始められるため、特に簡易キャンパーには便利。
また、トイレや炊事場、シャワーといった設備が整っているキャンプ場も多く、快適なキャンプ体験が可能です。

これは、自然の中での生活に不慣れな人にとっても安心できるポイントでしょう。
2. キャンプ初心者でも安心の環境
オートキャンプ場は、電源サイトや温水シャワー、時にはWi-Fiまで完備しているところもあり、キャンプ初心者に優しい環境が整っています。

区画内であればテントも張ることができます。
簡易キャンパーを持っている人でも、アウトドアの経験が浅い場合、このような設備が整った場所は非常に便利。
電源があることで、調理器具や照明の使用が容易になり、キャンプがスムーズに進みます。
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3. 家族連れやペット同伴でも利用しやすい
オートキャンプ場は、ファミリー層やペット連れのキャンパーにとっても理想的。
子どもが安心して遊べる施設や、ペットと一緒に過ごせる環境が整っているところが多いのが特徴。

車のすぐそばにいることができるため、何かあったときもすぐに対応できる安心感があります。
簡易キャンパーで家族やペットと一緒に出かける際も、この便利さは大きなメリット。
オートキャンプのデメリット
1. コストがかかる
オートキャンプ場は、通常のキャンプ場に比べて利用料金が高い場合があります。
特に電源付きのサイトや設備が充実している場所では、その分コストがかさむことが多い。

簡易キャンパーは節約志向の強いユーザーが多いため、このコストはデメリットとなりえます。
特に、複数日間利用する場合は、費用がさらに大きくなることを覚えておきましょう。
オートキャンプの例
名称 | 長瀞オートキャンプ場 |
所在地 | 埼玉県秩父郡長瀞町井戸559-1 |
TEL | 0494-66-0640 |
料金M-森サイト | サイト利用料4,200円/施設利用料大人あたり1人800円/子供1人あたり400円 |
チェックイン | 12時00分から17時00分 |
チェックアウト | 8時30分から11時00分 |
キャンプ期間 | 3月1日~12月31日 |
大人2人と子供2人の4人家族では、サイト利用料4,200円+大人2人800円×2+子供2人400円×2=6,600円となります。

この他に立地や区画の大きさに応じて様々な料金プランがあるので、確認してみると良いでしょう。
キャンプサイトは80サイトあり、一区画クルマ一台テント一張設置可能ですが、サイト利用に関しては5名までと人数制限もあります。

2. 混雑時期には予約が取りにくい
オートキャンプ場は人気が高く、特に週末や連休には混雑しがち。
予約が必要な場所も多く、早めに計画を立てておかないと利用できないこともあります。

簡易キャンパーのようにフレキシブルに移動できる車中泊の魅力を活かしたい場合、あまり予約が取りにくい場所はデメリットと感じるかもしれません。
3. 自然の中の静けさを求める人には不向き
オートキャンプ場は多くのクルマや人が集まる場所であるため、静かに過ごしたい人にとっては少し騒がしく感じるかもしれません。

他のキャンパーの音や、クルマの出入りなどが気になることもあり、自然の中での静かな時間を求める場合は別の場所を検討した方が良いかもしれません。
簡易キャンパーならではのポイント
簡易キャンパーを使用してオートキャンプ場を利用する場合、その機動性と手軽さが大きな利点。

ベッドキットが標準装備されているので、少人数であればテントも不要で、荷物の準備も少なくて済むため、素早くキャンプを楽しむことができます。
しかし、簡易キャンパーはギャレーやトイレといった物は無く、装備が限られているため、設備が必要な場合はオートキャンプ場の充実した施設が助けになります。

さらにキャンピングカーと違いクルマのサイズが小さいため、テントやイスなどのキャンプ用品等を積んでしまうと車内のスペースが不足になりがちなため、長期滞在や家族連れでの使用には少し工夫が必要。
車中泊だけがしたい
テント不要で車中泊だけという目的なら、道の駅という選択肢もあります。

そんな車中泊のメリットとデメリットを見ていきましょう。
車中泊場所の例
【道の駅 あしがくぼ】
名称 | 道の駅 果樹公園あしがくぼ |
所在地 | 埼玉県秩父郡横瀬町大字芦ヶ久保1915-6番地 |
TEL | 0494-21-0299 |
駐車場 | 普通車用80台 障害者用3台 大型車用5台 |
売店営業時間 | 9時から17時 |
定休日 | 年末年始 |
埼玉県にある道の駅で、入間飯能方面から秩父方面に向かい国道299号沿いにあり、正丸トンネルを抜けて少し走ると左手に見えてくる道の駅。

農産物直売所、食事処、いわざくら館(パン屋さん)、水辺のカフェ、体験道場側道と、楽しみ方が盛りだくさん。

道の駅のメリット
1.コストがかからない
道の駅での車中泊をするにあたり一番のメリットは、コストがかからないこと。

24時間利用可能なトイレがあり、料金もかかりません。
ただし、道の駅のような公共駐車場での車中泊行為はグレーゾーン。
基本的に仮眠OKというスタンス。

そのため仮眠を目的とし、長期滞在やごみの持ち帰りに対する車中泊マナーは守りましょう。
2.チェックイン、チェックアウトが不要
道の駅での車中泊は、オートキャンプ場のようにチェックイン、チェックアウトという概念はありません。
つまり、好きなタイミングで利用できるので時間に追われることはありません。

存分に観光を楽しみ近くの温泉施設を利用し、深夜に道の駅に到着し仮眠を取るという利用方法も可能。
3.自由度が高い
自由度が高いところが最大の魅力で、予約がいらないため思い立ったその日に車中泊が可能。
私が良く利用する方法は「夏の雨の日車中泊」、エンジンを切った状態でエアコンが使えない簡易キャンパーでは、夏の熱帯夜は大敵。
雨の日では熱帯夜のならないため真夏の車中泊であっても、涼しく車中泊ができます。

そのため、真夏は雨が降ったタイミングで「いきなり車中泊」をしています。
テント不要で常設ベッドがある簡易キャンパーは、気軽に車中泊ができる自由度の高さが魅力。
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道の駅のデメリット
1.場所によって車中泊は禁止されている
そもそも道の駅の車中泊はグレーゾーン。
基本は休憩を目的とした施設。
そのため車中泊は長時間滞在ではなく「仮眠」という認識で行いましょう。
場所によっては車中泊禁止の看板や、長時間駐車を厳しく見張っている道の駅もあります。

その際は無理な車中泊はせず、道の駅にある看板の指示に従いましょう。
2.バイクやクルマの騒音がうるさい
オートキャンプ場でも少なからずあるクルマの騒音問題ですが、道の駅のような公共駐車場では、マフラーを改造したようなクルマやバイクが爆音を立てて空ぶかしをするケースもあります。
特に夜中や朝方のバイクの音がうるさく経験上、施設に近いところに2輪駐車場があるので、車中泊は少し離れた壁沿いの場所が無難。

3.車外での調理はできない
車中泊とオートキャンプ場の最大の違いは車外での調理ができないところにあります。
つまり、車中泊では全て車内で完結させる必要があります。
しかし例外もあり、近年では道の駅でもRVパークが併設されているところもあり、RVパークであれば区画内であれば車外での調理も可能。

ただしRVパークの利用は、予約が必要で有料となります。
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節約した分夕飯を豪華に
道の駅での車中泊では宿代がかからないので、旅費の節約となります。
節約した分を豪華な夕食にしても良いでしょう。
今回は、「道の駅 あしがくぼ」で車中泊をして、秩父観光のあと「長瀞 古沢園」でバーベキューを堪能しました。

オートキャンプではバーベキューセットが必要ですが、このような施設を利用する分には基本上げ膳据え膳です。
オートキャンプ場を利用せずともアウトドア気分が味わえます。
また、片付けも要らないので非常に楽。

家族水入らずの時間を楽しみました。
名称 | 長瀞 古沢園 |
所在地 | 埼玉県秩父郡長瀞町い511-1 |
TEL | 0494-66-3511 |
営業時間 | 10時00分から14時30分(最終受付時間16時) |
定休日 | 不定休 |
バーベキューはもちろん、森のレストラン、うどん打ち体験や魚のつかみ取り、陶芸体験が可能。バーベキューは350名もの収納が可能で屋根もあり雨の日でも安心。

- Aコース 4,400円
- Bコース 2,750円
- Cコース 1,760円
- プレミアムコース 6,500円
- キノコいっぱいコース 3,300円
- 食べ放題コース(豚肉)3,740円
- 食べ放題コース(牛肉) 5,500円
プレミアムコースと、食べ放題コース事前に予約が必要となります。
- アルコール飲み放題 2,640円
- ソフトドリンク飲み放題600円
ホームページからの予約で2,400円 550円になります。
食べ放題メニューで「プチ贅沢」をしてきました。
大切なのは、何に重点を置くかということで、キャンプをメインで考えているのであればオートキャンプ場を利用すればよいでしょう。

車中泊が目的であればキャンプ行為を味わう意味で、バーベキューを利用する方法もあります。
このような選択は自由で、あなたに合ったスタイルを選択しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
オートキャンプ場では、家族のだんらんや料金を払っていることから防犯面や安心感はもとより、快適さを求める簡易キャンパーにとって魅力的な選択肢。

設備が整っており、初心者や家族連れにとっては安心して利用できる一方で、コストや混雑などのデメリットもあります。
反対に道の駅での車中泊の魅力はコストがかからないことが魅力ですが、安全面や安心感においてはやや不安があることは確か。

そのような意味で利用する際は、ご自身のキャンプスタイルや予算に応じて、適切な場所を選ぶことが大切です。
オートキャンプ場は初心者には特におすすめで、利用を考えている方は、今回のメリット・デメリットを参考に、ぜひ素敵なキャンプ体験を楽しんでください!

一緒に楽しいバンライフ、車中泊をしていきましょう。
最後まで読んで下さりありがとうございました。

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